一年で一番寒い月とされる2月。
和風月名・如月・きさらぎ
今回の和風月名は「如月」について紐解いてまいります♪
如月
一年で2番目の月
陰暦の2月・太陽暦の2月の事を如月と言います。
別名があり、「衣、更、着」「気、更、来」とも書き「きさらぎ」と読みます。
寒さ厳しい季節、着物をさらに重ねる、気が更に来るなどの意味合いもあるためです。
24節気では立春とされる2月です。
2月にまつわるあれこれ
如月・きさらぎ
令月
梅見月
仲春
成春
節分
立春・りっしゅん・24節気
寒明け
針供養
涅槃会・ねはんえ
雨水・うすい・24節気
初午・はつうま
寒さはまだ続く如月ですが、春を意味する言葉も多くすぐそこまで春が来ているのを感じ取れることも。
節分
2月3日の節分。
「鬼は外!福は内!」の掛け声とともに鬼をまめで追い払い、家の中に福を呼び寄せる行事。
日本では、小さな子供達も幼い時から教わり知る日本の風習として、現代でも幼稚園や保育園などの行事としてもありますね。
鬼の絵を描いたりしませんでしたか?
私は、幼稚園時代に赤鬼の絵を描いて、先生に褒められたことだけは鮮明に覚えているという(笑)
昔の日本では一年の始まりは春とされ、節分から始まり、節分の前日が大晦日に当たる日でした。
その理由もあって、現代でも節分から本当の一年が始まるという意味合いの事も残っています。
恵方巻も商売に便乗して今では各家庭に浸透していますね。
黙って恵方を向いて食べる・・・昭和の頃は無かった習慣なのでまだ新しく感じます。
針供養
2月の針供養、事始めは2月8日です。
一年の中で12月28日が事納めにあたり、2月8日は事始めに当たります。
12月と2月のこの日は、「事八日」と言われます。
2月の事八日、農業の春の支度もこのころから始まります。
昔はミシンなんてない時代、暮らしに必要な衣はすべて手作業での針仕事でした。
そんなひと針ひと針の作業も本当に大変な時代だったのです。
一年を通して使うであろう生活に大切な「針」に対して感謝をし、折れた針に対して感謝の意味を込めて供養する習わしがあったなんて素敵ですね。
どんなものにもエネルギーがあります。
感謝する気持ちをもって接することで運気も上がる習わしがあるんですね。
建国記念の日
祝日とされる建国記念の日は、2月11日。
明治時代より「紀元節」として祝っていた日を、昭和42年から「建国記念の日」と制定し祝日とされました。
この日は、日本書紀に記されている初代天皇の神武天皇が日本を作った日で、紀元前660年2月11日の事とされています。
2600年以上も前の事とは、本当に日本の歴史はすごいですよね。
それだけ続く歴史があるのですから。
その歴史、現代では学校教育でも教えていませんが、書籍などで知ることができます。
厄年
厄年はこの2月に関連します。
節分をひとつの区切りとし、厄落としや厄払いをする習わしがあります。
詳しく書いた記事がありますので、厄年については参考になさって下さい。
バレンタインデー
言わずと知れたバレンタインデーは2月14日。
日本のバレンタインデーは、女性から男性にチョコレートを贈るのが一般的ですね。
もうすっかり習慣化されたイベントです。
・・・・が、この女性が男性にチョコレートを贈ると言うのは実は日本だけです。
これも経済効果でしょうか。
それでもこの日に女性から男性に愛を告白できる一大イベントとして確立された素敵なバレンタインデーであることは間違いありませんね!
素敵なバレンタインデーを過ごして欲しい♪
特別な1日(うるう年)
2月には29日が存在する年があります。
一年は実際には平均365.2425日。
365日を一年と数えるには誤差が生まれます。
そのため4年に一度29日があるうるう年という年を設けます。
2020年・2024年・2028年・2032年・2036年・・・。
あらかじめ決められたグレゴリオ暦では400年間の間に97回、4年毎に巡ってくるうるう年の29日の存在も2月だけの物です。
もう一つ、なぜ?2月だけが28日までなのか?と思ったことはありませんか?
その理由は、2月は現在使われているグレゴリオ暦のもっと以前に作られていた暦の一番最後に付け加えられた月だからなのです。
その元ととなった暦はもともと一年は3月から始まり12月で終わる10カ月のものでした。
月が割り当てられていない部分のために付け加えられたのが1月と2月。
その際に、2月が短くなったのですが、グレゴリオ暦になった際にもそのまま使われています。
まとめ
2月・如月について書いてきました。
もともとは一年の始まりとされた月であり、グレゴリオ暦になるまでは最後の月だった。
この月には春に関する秘かな始まりが隠された素敵な月だったと気付きました。
寒さは厳しい月ですが、日中が長くなり日が長くなってきているのに気が付くと思います。
最大のイベントは節分でしょうか。
厄年の方や、身近に厄年の方がいらっしゃる方にも知って欲しい厄落としや厄除けも。
人は日常からできる事が沢山あると知りました。
そんな小さな事に心を寄せて日々の癒しにされてはどうでしょうか。
如月も頑張りすぎず楽しんで春に近づく月を過ごされてください。
そして私は2月生まれなので、2月には特に特別な感覚があります。
短い特別な月。
あなたにとって特別な月は何月ですか?
つぶあん
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