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【日本の神様】古事記では語られない恵比寿様(ヒルコ)の生い立ち・七福神も登場

⁑日本の神々
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えびす様

今回は、えびす様をご紹介します!
いつも満面の笑顔で釣り竿と鯛を抱えてるあの神様です。
以下、恵比寿様を「えびす様」と書いていきます。

そんなえびす様のこと。知っていましたか?興味深い話がいっぱいでした。

神様のことにつながると奥が深く、また範囲がとっても広くなりまして・・・、深く深く追求するとかなり時間がかかります。

ここはさらっと!分かりやすく簡単に解説していきますね!

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えびす様


えびす様の生まれた時の名前は、蛭子命(ひるこのみこと)元は海の神様です。

七福神のおひとりで、えびす様ただおひとりだけが日本の神様です。

豊漁・海上安全・五穀豊穣・商売繁盛の神様。

10月の神無月の、神様が留守の間たった一人で残って留守番し守ってくれている留守神様です。

それを知ってから、えびす様が気になって気になって調べてみました。

 

誕生

”ひるこのみこと”として生まれたえびす様の生まれは、2つのお話がありました。

ひとつは、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と、伊邪那美命(いざなみのみこと)との間に最初の子として生まれた子と言う説(古事記)もうひとつは、大黒天の子という説。

この二つの説は、どちらも合っているのです。その秘密を書いていきますね。

 

古事記では神として生まれた最初の子で、国産みの予定が神として生まれてしまった子とあります。

神様より使命を受けてこれから国を産むという時に、イザナミがイザナギを女の方から誘ってしまったがために神として産まれてしまった。それ故に未完成の足の弱い子として誕生した・ヒルコ。

えびす様(ヒルコ)は日本の神様なのでイザナギとイザナミとの子と言うのが最も有力説。文献も多く存在するし!と、私は思っていたのです。だって、大黒天はもともとはインドの神様なんですもん。(ヒンドゥー教のシヴァ神の化身)

どこから大黒様と親子関係と言う話が生まれたの?
その謎を解きたくて、やっと見つけました。大黒天の息子という理由。

 

七福神が結成されたのは日本です。結成秘話は置いておいて、ヒルコは、海の神で釣り竿と鯛を抱えています。
同じく海の神と言うのが、ヒルコ誕生より、もーーーーっと後に誕生するのです。

その神が、事代主神・ことしろぬしのかみ です。この神様のお父さんが、大国主命・おおくにぬしのみこと
(有名なヤマタノオロチを退治した須佐之男命・スサノオオノミコトの、6代目の孫。)

大国主命は、大黒天と習合しており、事代主神も海で釣りをしていた時にヒルコと同神になったと言うので、親子関係が生まれたというわけでした。

 

習合とは、異なる教理を折衷し調和すること。(混ぜてひとつにする)
同神とは、一体化?でしょうか。2つが1つになる。話の流れからするとそのようなイメージです。

神様の世界って複雑ですね。誰が誰と一緒?って話が見えなくなったりします。

 

伊邪那岐命(いざなぎのみこと)伊邪那美命(いざなみのみこと)

お父さん・伊邪那岐命(いざなぎのみこと)は、日本の基礎を作り上げた神様

お母さん・伊邪那美命(いざなみのみこと)は、日本の神様と島や国を作るための国神様を産んだ神様

すごいですね。日本の神様一連のご両親です。

どんどん調べていくと、天と地と国土と歴史が始まって行く。
そこに神の存在があり、そこから現代の日本の天皇家につながることになります。

 

でも、このご夫婦には悲しい話が続きます。

イザナミが出産で命を落としてしまい、死後の世界に行ってしまったイザナミを追いかけ迎えに行ったイザナギ。

ですが、死後の世界のイザナミが醜い姿をしているのを見てイザナギが逃げ出しちゃった。

それを見てイザナミは、「失礼極まりない奴!」とムカついて、夫婦で作り上げた世界に「死」を作ってしまったんだそう。

人は見た目で判断してはいけません。

 

えびす様の赤ん坊の頃

赤ん坊の頃は足腰が立たずぐにゃりとしていてこの子は神として失敗してしまったとイザナギとイザナミによって海に流されてしまう悲しい運命。

厳しいー。と思ったけれど、海の中なら立って歩く必要がないですもんね。

歩けなくったって、なんてったって神様なのですから!

と勝手に思った私ですが、話をたどっていくと流された先にたどり着いたのは今の兵庫県西宮市。

そこで海からの恵みの子として大切に育てられ「夷三郎・えびすさぶろう」と言う名前をもらったそうです。

 

えびす、海の神になる

そんなことから、えびすさぶろうは人々に海からの恵みを授けたと言われています。

えびすは海の神様になりました。それが室町時代のことで、この頃よりえびす様についての記述が増えていきます。

そして、神の力をどんどんと上げていったのでしょうね。

それにより、名前も変化をたどっています。

 

名前の変化

蛭子命(ひるこのみこと)生まれた時

夷三郎(えびすさぶろう)兵庫県に流れ着いた時

夷三郎大明神(えびすさぶろうだいみょうじん)海の幸効果があり祀られた時

恵比須様(えびすさま)現代に至ります。

他にも呼び名が沢山ありました。親しみやすさからニックネーム的なものまである神様なのです!

たぶん、日本で一番身近な神様だからなのかもしれませんね。

 

えびす様と言えば

1月10日のとうかえびすと、10月20日のはつかえびすが有名ですね!

毎年、えびす様をまつる神社で開催されます。

 

えびす(ヒルコ)様をまつる神社

兵庫県西宮市 西宮神社(えびす宮総本社)・祭り神
群馬県桐生市 桐生西宮神社
他にも神社が各地に沢山存在しますが、上記の神社は関西と関東でそれぞれヒルコを祭り神として祀っています。

 

七福神メンバー

えびす様は知っているけど、七福神の名前は全部は言えないという方のためにここに記しておきますね!

恵比須(えびす)・七福神メンバーで唯一の日本の神様です。
元は海の神様から精進されて豊漁・豊作・商売繁盛と言えば恵比須様となりました。左のわきに鯛を抱え、右手の釣竿を持っている姿が多いです。足が弱いので座っている姿が多いですね。

 

寿老人(じゅろうじん)・鹿をお供にしているおじいさんの様子で描かれる神様。
手に桃を持っている姿もあります。頭には、かぶり物をしています。持ち物のひょうたんの中には不死の薬が入っていると言われ、健康・長寿の神様です。

 

大黒天(だいこくてん)・恵比須様と並んで描かれることの多いインドの神様。
豊穣の神様で大きな袋を背中にしょって小槌を持っていて俵の上に乗っているのが大黒天です。雰囲気はえびす様とよく似ていらっしゃいますね。

 

毘沙門天(びしゃもんてん)・毘沙門天は、いかつい顔つきに覇気があります。
古代のインド・ヒンドゥーの神様。勝負事の財運を上げるインドの神様。派手な装いの鎧に兜のようなものをかぶっている姿が多いです!

 

福禄寿(ふくろくじゅ)・徳を多く授けてくれる古代中国の神様。
姿は寿老人と同じくおじいさん。背が低くて頭が長いおじいさんの方です。鶴と一緒にいて手には巻物を持っています。名前の通り、幸せ・財運・長寿のご利益があると言われてます。

 

弁財天(べんざいてん)・弁才天とも書きます。七福神唯一の女神でインド・ヒンドゥーの神様。
はごろもをまとって冠をかぶっています。手には琵琶を持っているのが現代の姿には多いようです。芸術面・学業面での得を上げてくれると言われています。

 

布袋尊(ほていそん)・胸をはだけた衣をまとい、とっても大きなお腹が目立つ姿は、実在の中国の僧の姿を神様としています。
その方は笑顔でとても優しい人物だったそうですよ。感謝の心が詰まった大きな袋を持っています。金運と家庭円満の中国の神様。

 

我が家にも

我が家には大黒天とえびす様の置物がずっとあってかなり重いのでブックエンドか文鎮?のような存在でした。

最近になって磨いてピカピカになったその置物は、木漏れ日の差し込む玄関に場所が変わっております。(笑)

その場所へ移動してから出かける前と帰宅してから意識するように・・・。

満面な笑顔で迎えて下さるのでこちらも思わず笑顔になります。

幼き頃は足が立たなかったえびす様。今では日本中の家族のもとに分身として沢山いらっしゃるのでしょうね。

 

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まとめ

日本の神様 えびす様 について学んできました。

名前を蛭子命(ひるこのみこと)として生まれ、どんどん変化をして今の恵比寿様になりました。

生まれた時からぐにゃりとしていてずっと歩けず海に流された幼少時。

流れ着いたところで大切に育てられ海の神様として福をもたらし徳を積み、現代では商売繁盛の神様として日本で一番親しみのある身近な神様になりました。

ご両親は神様の中の神。イザナギとイザナミ。

私たちの一番身近にいらっしゃるとっても親しみやすい素晴らしい日本の神様です!

えびす様の顔を見ていると、なんだかこちらまで自然に笑顔になっちゃいますね。

つぶあん

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