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韓流ドラマ「今別れの途中です」の魅力 物事の全ては別れに向かって進んでいる

*ドラマ & 映画 & 本
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こんにちは。つぶあんです。
2021年制作作品「今別れの途中です」を紹介します。

ソン・ヘギョ チャン・ギヨン 主演のドラマで、Amazon prime videoで(2022年2月現在)観ることができます。



 

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見る視点で全く違う印象を持つ「今別れの途中です」

Amazon prime video の紹介画像より イラストにしてみました。

5年ぶりのドラマのソン・ヘギョ、入隊直前のチャン・ギヨン。

ファンにとって期待されていたこのドラマは、Amazon prime videoで観られる前から日本でもとても評判で期待度大でした。

YouTubeには、韓国でのリアルタイムの放映での様子がアップされたりして待ちに待ったというファンもいらっしゃるのではないでしょうか?

特にチャン・ギヨンの「九尾の狐」のトキメキ感を持ったまま、ロマンスを期待をして観ると、そこはごめんと言う感じで逆につまらないと思うかもしれない。今までのドラマと違ってトキメキ感は薄いです。


と、言うわけで観る視点により全然違う。
ドラマでチャン・ギョンに会いたい方が多そうなので、タイミング的にちょっと勿体ないドラマですが、魅力はたっぷりありました。その感想です。

  

ストーリー

ストーリーはパリと韓国での出会いと別れが織りなす人間模様。
偶然と必然が複雑に交差する運命に翻弄される主人公の二人がメインになっています。

ファッションブランドのデザイナーチーム長であるハ・ヨンウン(ソン・ヘギョ)は、10年前に愛する人と突然の別れを経験しそれ以来仕事に打ち込む毎日を過ごしてきた。好きな仕事に生きがいを持っている。
ある日、ファッションイベントで出会った男性と酔った勢いで(多分)一夜を共にする。
その男性はファッションカメラマンのJ(チャン・ギヨン)だったという始まり。

ストーリー展開は意外に早いのですが、映像が美しくゆっくり流れているようです。 

予告編を見つけました。

  

  

公式サイトは韓国語ですが・・・。

지금, 헤어지는 중입니다
방송종료 금토 밤10시!

 

 

キャスト

 

ハ・ヨンウン/ソン・ヘギョ
ファッションブランドのデザイナー。人一倍学び、苦労もしながら手に入れた今の地位。デザイナーの腕も世界に一流と認められるほどに成長していく。下積み時代に出会った無名の写真家の一枚の写真から生まれた思いを胸に精一杯生きる女性。

ユン・ジェグク/チャン・ギヨン
正体が謎の人気ファッションカメラマンJ。独身主義の彼がヨンウンと出会い一途な愛を知るように。様々な過去がヨンウンと繋がっていることを知る。

他にもヨンウンを含めての女友達3人との良き関係なども魅力で、それぞれの彼女たちにも別れへ向かって行く切なさが描かれています。

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様々な別れ

ストーリーの中は、これから向かう別れがメインになっています。

かつて別れを経験した辛い思い、別れに対しての切ない思いと、その別れを無駄にしたくない思い、そしてその別れを乗り越えたい思い、これから別れることに対しての思い。

人は別れを決断する時にどう行動するのか。
それが、自分自身がどちらの立場に立つのかで変わる愛する人への思い。
去られる時の感情、去る時の感情、そのどちらにも立つことになった時の感情。

それぞれの人たちの様々な別れに対する人間模様が描かれていて深いです。底のない真っ暗な海の中へどんどん落ちて行くようなどうしようもない気持ち。

ちょっと別れを考えすぎて頭の中が整理しにくくなりそうに複雑なのですが、そこをあまり複雑にすると正直面倒くさくなってきます。

  

ファッション

ストーリー設定の世界がファッション関係なので、必然的に衣装に目が行きます。
ヨンウンの作るブランドの洗練された大人の女性のファッション。
それを着こなすソン・ヘギョがとても美しく素敵です。

こういった目線でも楽しむことができます。(私自身アパレル経験者だけにファッションばかりに目が行ってしまい見どころ満載でした)

切なさ

人は生まれてから別れに向かって生きる。こんなことを考えてしまった。

「別れに向かっている(生きている)時間、精一杯やりたいことをするとしたら、あなたはどうしたい?」と聞くシーン。
聞かれた彼の返事は、「二人でゲームもしよう。リモコンの取り合いもしたい。」と日常をこたえる。

「二人でいる時間、二人でやりたいことを精いっぱいして、やることが無くなったら満足しているはずだから、お互い笑顔で終わりにしよう。」

ところどころ、鍵になるシーンがあってストーリーは別れに向かって行きます。

別れが終わりではない

そして、ここで私個人が思うことは、別れで終わりではないという事。
別れることを決意して別れに至る。

そこから始まる何かがあります。それは、又別れに向かう何かが始まるのですが、別れだけに重きを置いて考えてしまうと「終わり」と言う印象になりますが、始まりでもあります。

そこが言いたいのでは?とちょっと思ったりして。

なので、見る視点によって印象が変わる深いドラマであり魅力がいっぱいと感じます。

16話ですが、13話くらいまでは主演の2人の間の別れについて、周りを巻き込んで「別れなさい、別れない、別れたくない、別れるしかない、別れましょう」などと進むので、そんなストーリーをじっくり見て進んで行く間はちょっともどかしくて辛いかもしれません。でも、セカンドストーリーの2人の周りにも別れがやってきます。
その後の終盤が本当に良いと思います。

そして、強さ

「永遠の愛とは、一緒にいる事ではない。その愛によって変化し、その愛が教えてくれたとおりに残りの人生を生きていくこと」

愛する人との別れ。大切な人との別れ。友との別れ。仲間との別れ。
失ってから気付くのではなく、日々忘れずに、十分愛したと思う事ができれば別れの時が来ても後悔しない。

別れを考えて、別れる時に後悔しない、後悔させないように考えておくシーンが本当に切なくて、大切な事だと分かります。

その別れを乗り越えた後には、また新たな別れに向かって歩みだす。

「永遠の愛とは、愛する者の人生に根を張ること。その人生の片隅に存在しながら、常に共にすること」 

そして、この後は、せっかくなのでドラマで・・・・・。  

  

まとめ

今回は、「今別れの途中です」の魅力を書いて来ました。
ドキドキやトキメキ感よりは現実の日常や社会を描いており、ロマンスを期待すると飽きてしまうかもしれません。それはきっと見るタイミングではなかったからと思います。

そんな時は月日が経った時に見返してみるといいドラマだなと感じられると思います。

別れとはただ離れるわけではなく、愛や思いやりも沢山あって成り立つ。
そんな別れを題材にした切なく悲しいシーンも満載なのですが、美しい映像と本をめくるような洒落た演出。
華やかなファッションの世界も楽しめる、魅力が詰まったドラマです。

  

ドラマは早送りで観てしまう癖のある私の場合、部分部分を見逃して時々意味不明になってしまうので、継続してみるのが大変でした。

それでも、重要なシーンの心の動きが見えるよう。
演技派俳優の凄さと言う見方もできると感じたドラマだったなと。

そうそう。この人生においての「別れ」においては、人だったり、仕事だったり、思い出だったり、自分の中の出来上がってしまった硬い殻だったり。

悲しいことだけではなく、手放してみるのも新たな発見があるかもしれないとも伝わってきます。

  

私も今年のこれからのために、去年別れを経験しました。
また新たな別れのために。 

つぶあん

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