冠婚葬祭の服装のマナー
ご存じですか?日本の冠婚葬祭にはしきたりはもちろんですが、服装マナーがありますね。
急な時、「どうしよう、さぁ困った!」となってしまう事ってありませんか?
私も長年、店頭でそういったお話を聞くことが多かったのは冠婚葬祭時の服装。
今回の服装マナーは覚えておくといざという時に大変役に立つので、是非最後までご覧下さいね!
ブラックフォーマル
男女ともに礼服=黒の装いを基本とするブラックフォーマルが基本となります。
この礼服は、あくまでフォーマルであってビジネスで着られるスーツではありません。
ブラックスーツ・・・就活などでも着用できる黒のスーツでの事も含まれます。
ブラックフォーマル・・・漆黒の黒の染色を持ちいた生地で仕立てた深い色合いの黒が礼服です。
通夜・葬式
急に必要になることが多く、いざと言う時にどうだったっけ?となってしまう事が。
頻繁に着ることない物は持っていても、着てみるとサイズが合わなかったりなんてことも多々あります。
そして、急だからこそ用意もしっかりできずなんてことも。
日ごろから季節が変わる頃にはお手入れをして、サイズの確認もしておくことをお勧めします。
通夜の服装
昔から、亡くなることを予想していたなどとのことから通夜に礼服を着るのはマナー違反とされてきました。
本来は通夜に駆け付けるという意味合いから、黒に近い地味な色の服装とされています。
具体的には、カジュアルではない改まった服装でダークスーツなどが良いとされ、ネクタイやバッグ、靴にも同様でカジュアルすぎるデザインや素材のものは避けた方がよいです。
現在は葬儀に出られないからなどの理由で通夜からも礼服を着て弔問する地域も多く見られます。
そういった場合から、地域や親族、周りと相談されるのがオススメです。
お葬式の服装
●男性はブラックフォーマル。
ダブル、シングルはどちらでも構いません。
もし、ベストを着る場合は共生地の物にしてくださいね。
シャツは白でレギュラー、またはワイドカラーのYシャツ。
ネクタイ、靴下は無地の黒。
ツヤの無い黒い靴。合成皮革、または革。
※靴選びには細かい基準があるんです。
NGなもの→金属などの飾りのある物、つや感の目立つエナメルや、ローファーなどのカジュアル度の高い物。
迷ったときは、デザインのないプレーントゥで合成皮革の黒いひもで結ぶタイプ。
ストレートチップの合成皮革のシューズがベストです。
●女性はブラックフォーマルのアンサンブルやスーツ、ワンピース。
原則としては肌を見せないようにサマーフォーマルでも半袖より五分丈を選ぶと良いですよ。
ストッキングは黒。あまり分厚いタイツは避けてくださいね。
靴は合成皮革のつやの無いパンプスでヒールはあまり高くないものがベスト。
この時、つま先が空いたり尖ったりしていないプレーントゥのものを選ぶのが良いです。
アクセサリーは一連の真珠のネックレスのみの着用がOKです。
それ以外のピアスやイヤリング、指輪などはしない方が良いです。
真珠のカラーは白・グレー・黒ならOKです。
ただし、真珠のカラーは、20代~白・40代~白、グレー、黒など、年齢に応じて選んだほうが良いです。
お子様については、学生の場合、制服があるなら制服がいいですね。
小さなお子様はそこまでしきたりはありませんが、押さえておきたい点はいくつかあります。
できるだけ抑えたダークな色のもので無地を選んであげてください。
裸足はNG。肌の露出は抑えてください。キラキラしたものや飾りは避けると良いです。
結婚式
男性は、準礼服としてスーツが多いです。
結婚式の規模や、参列する立場によって服装は変わってきます。
礼服の場合は結婚式用のシルバーや白を基調にした光沢のあるネクタイを着用します。
親族として友人として、会社関係としてなどの立場の違いでの服装の違いがあります。
はたまた新郎新婦の親御さんの立場ならモーニングなどに変わります。
そのため、立場の関係で礼服なのかスーツなのか、
はたまたカジュアルな式などでの平服なのかは、時と場合で選んでくださいね。
平服で、とある場合は注意が必要なんです。
良く勘違いされるのですが、平服=カジュアル、普段着ではありません。
感覚としては、ジャケットにネクタイを着用するような服装。ちょっとした場に着ていける改まった服装と思っていただければ良いと思います。
女性は、正装はワンピースやドレス。
ブラックならワンピースにレースが施してあるものやドレッシーな装いのあくまでもお祝い事に向くデザイン性の高いスタイルのフォーマルドレスが良いですね!
女性のブラックを着る場合、特に注意が必要なのは一目で喪服だとわかってしまうような装いです。
バッグや靴、アクセサリーなどで華やかなコーディネートができるブラックフォーマルなら素敵ですね!
結婚式の場合のマナーとしては、
新郎新婦より目立たない服装が重要なので失礼のないようにセンスを発揮してください!
礼服はビジネススーツにはできない
大切な事ですが、礼服とビジネススーツは兼用はしない方が良いとされます。
黒のスーツならいろいろな場面に仕えて便利ということもあり、最初に買うのは黒のスーツが多いと思います。
確かに黒のスーツはリクルートにも使えてちょっとした式典にも使えるかもしれないのでスーツデビューにはオススメです。
ですが、同じ黒でも黒の度合いが違いのでわかる人が見ればわかってしまうのが礼服です。
礼服をビジネススーツとして着ている人がいないのも理由があるからなのです。
特に礼服は頻繁に着るものではないので、しきたりを重んじるシーンにピッタリなものを特別な一着として用意したいものです。
弔い事にふさわしいとされる礼服。
社会人になったら是非、ご用意されてくださいね!
5年、10年と着られるシンプルなものを選ばれるといいですが、冬用に購入したものをいざ夏に着るとなると実際暑くて大変だったということもあるので、夏には夏専用の物もありますのでそちらもおすすめです。
実際に、私もブラックフォーマルは2着持っています。
春・秋・冬と着られるワンピースとジャケットののアンサンブル
夏のスカートとジャケットのアンサンブルスーツ
体型が変わってしまうと着られないということもあるので、ちょっとゆとりのあるものがオススメです。
まとめ
いざという時覚えておくと良い冠婚葬祭服装マナー。
基本はブラックフォーマル。
社会人になったらブラックフォーマルは1着持っておくと良いですよ!
更にちょっとゆとりあるサイズで作っておくとベストです。
黒ならいいというわけではないという事。
知らない人と知っている人では大違いという事。
日本人は、しきたりを重んじる文化の中で生活しています。
現代でも冠婚葬祭には幅広く服装のマナーがありますが、ここ最近は家族間で執り行うことが増えてきています。
冠婚葬祭のあり方も時代とともに変化しています。その地域により違いはありますね。
または習慣などはそれぞれの家族にも違いがあります。まずは身近な人に相談することが一番良いのです。
それを踏まえて記事を参考にしていただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
つぶあん
コメント